肌の黒ずみは多くの女性にとって悩みの種となっています。年齢層も幅広く、黒ずみができやすい人は十代の頃から意識してケアをしたり悩んだりしていますし、年齢を重ねるにつれてさらに多くの人がシミや黒ずみに気づきやすくなります。短期的な改善方法がありませんので、長い間悩むケースがほとんどですが、原因を調べてそれに見合ったケアや予防をすることで、徐々に改善することは可能です。
元々日本人はメラニン色素ができやすい体質をしていますが、その中でもメラニンが増えやすい人とそうでない人に分かれます。日焼けをしやすいタイプの人は早めに対策をとっておいたほうがよいでしょう。また、日焼けをしにくい人も、適切なケアをとらなければ肌荒れやシミの原因になってしまいますので、最低限の予防やスキンケアは行っておくことをお勧めします。いくつかの原因がありますので、タイプ別にあてはまっている項目があれば、集中的に対策をとるとよいでしょう。

黒ずみを引き起こす原因

黒ずみ対策で悩み解消

黒ずみの原因にはいくつか考えられることがありますが、もっとも知られているのがメラニンの過剰な生成によるものです。メラニンは肌を保護するために生成される色素ですが、健康な肌でターンオーバーが正常に行われていれば、徐々に体外に排出されて元の色に戻っていくものです。しかし、何らかの事情でターンオーバーが阻害されたり、過剰にメラニンを生成された場合、色素の排出が追い付かずに黒ずんでしまいます。メラニンのできやすい原因は紫外線が大きいため、顔や手足などの直射日光に当たりやすい部分がこの原因で黒ずみやすくなっています。また、皮膚が薄く刺激を受けやすい背中やデリケートゾーンなどは、夏場に薄着をすることで色素沈着を起こしやすくなります。
特に紫外線に多く当たっていない場合に考えられるのは、肌の回復を促すターンオーバーが正常に行われていないというケースです。ストレスや体調不良、加齢、食生活の乱れ、睡眠不足、喫煙など様々な原因が挙げられますが、肌が不要なメラニンを排出しないために色素がそのまま沈着し、シミや黒ずみを引き起こすことがあります。学生時代は何もケアをしなくてもきれいな肌を維持していたのに、成人して仕事などに追われるようになってから肌が気になりだしたという人はこのケースが疑わしいでしょう。
また、ホルモンバランスの乱れも大きく影響しています。女性ホルモンには、肌の新陳代謝を促すエストロゲンと、メラニンの生成を活発にするプロゲステロンがありますが、後者のホルモンの分泌量が多くなると不必要なメラニンの生成が活発化するうえ、肌のターンオーバーも阻害されてしまいますので、肌に色素沈着が起こりやすくなります。生理不順の人や閉経後の人、ピルなどでホルモンの調整を行っている人、妊娠中の人などは気を付けておいたほうがよいでしょう。また、これらに該当しなくても、ストレスなどでホルモンが乱れることもあります。

黒ずみの原因を改善するには

黒ずみを隠さず治す

一度黒ずみになってしまったら、徐々にメラニンを排出させるしか改善の方法はありません。そのため、時間はかなりかかりますが、継続することで色素沈着が薄くなっていき、目立たなくすることは可能です。
改善方法は原因にもよって異なりますが、外的要因として大きい紫外線に関しては、日焼け止めはもちろんのこと、アウトドアなどで日焼けしたときには保湿とクールダウンを行うようにしましょう。また、普段はあまり紫外線に当たらないように気を付けて、美白効果のあるスキンケア商品を使うのがお勧めです。色素沈着に効果のある、ホワイトニング化粧品も多くの品物が出回っていますので、自分の肌に合うものを探してみるのもよいでしょう。大切なのは、日焼け止めも保湿もこまめに行うことです。一度にたっぷり使用するよりも、継続的に肌のコンディションを整えることで、ターンオーバーが正常化されやすくなります。
ホルモンバランスに関しては、体調を整えることが大切です。体を冷やさないようにして、規則正しい生活と栄養バランスの整った食生活を行うこと、ストレスをためないようにすることなどのほか、大豆やザクロといった女性ホルモン様の成分を継続的に摂取するのも効果が期待できます。また、特に調子が思わしくない人には、婦人科でホルモン注射等の処方がなされますので、まずは体質改善を行うとよいでしょう。
これらの長期的なセルフケアに加えて、クリニックなどでの受診も効果が期待できます。特に美容皮膚科では、色素沈着を短期間で改善するレーザー治療などの機器を導入していますので、費用はかかりますが気になる場所の改善には検討してみましょう。外用薬や内服薬の処方もありますので、市販品ではあまり効果がみられなかったときなどはこちらも候補に入れてみると、改善が実感できる可能性があります。継続的なケアはモチベーションの維持が困難ですので、上手に取り入れましょう。

黒ずみの予防について

黒ずみに代表される、肌の色素沈着を予防するには、なんといっても紫外線対策が一番重要です。夏場には日焼け止めなどで対策をとる人が多いですが、実際には紫外線に対する抵抗力が弱っている冬場や、紫外線が徐々に強くなっていく春先なども危険ですし、曇り空でも十分な紫外線にさらされています。一年中こまめに日焼け止めを塗ったり、日傘などで肌を守るようにしましょう。
また、乾燥や肌荒れもターンオーバーを悪化させる要因となります。顔だけでなく、全身に保湿ケアを行うようにしましょう。特に入浴後は水分が蒸発しやすいため、ボディーローションなどで十分な保湿をする必要があります。また、夜22時から翌日午前2時までの間は、肌の新陳代謝が最も活発に行われています。この時間帯に良質な睡眠をとるように心がけるだけでも、日中疲れている肌が回復しやすくなります。食事も栄養バランスに気を付けて、飲酒や喫煙はほどほどにするなど、体内から代謝機能を活性化させる生活を心がけましょう。ストレスも肌には有毒ですので、半身浴やアロマ、ヒーリングミュージックなど自分がリラックスできる時間をとることで、結果的に肌にも効果が出てきます。

黒ずみのケアは時間をかけて

黒ずみを無くせる

このように、黒ずみは一朝一夕で目に見えてよくなるというものではありませんが、きちんと原因に沿ったケアをすることで肌を健康な状態に戻し、それに伴って改善していきます。時間はかかりますが、紫外線対策と保湿、生活サイクルの見直しをきちんと行うようにしましょう。また、ターンオーバーを正常化させるクリーム等を使用したり、黒ずみがひどいときにはクリニックでレーザー治療などを受けることで、かなり状態は改善されます。セルフケアだけでは思うように変化が見られないときには、一時的にこれらの方法も取り入れることを検討してみましょう。
黒ずみ対策を行うことで、ターンオーバーが正常になりますので、肌の乾燥やシミなども改善されていきます。また、肌が健康になることで吹き出物などの肌トラブルも生じにくくなりますので、継続する価値は十分にあります。肌が弱く、市販のスキンケア商品が使えないという場合には、皮膚科などに相談して敏感肌でも使える商品を取り入れたり、こまめに日焼け止めなどを使用して普段から紫外線に当たらないようにするなどの対策も行いましょう。継続することで、きちんと変化を実感できるようになります。